地球の「近く」で出現した超新星、世界が注視する理由は 宇宙物理学的に重要な意義を持つ、超新星ハンターの172個目の獲物
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そうそう。とはいえ、他の銀河での超新星。不思議なのが、我々の銀河系内での超新星爆発は、確率的にはたしか100年に一度くらいの頻度であっていいはずなのに、1604年以来起きてないこと。銀河系内だったら肉眼で余裕で見えるし、1054年の超新星に至っては昼間でも見えたそう。(日本でも明月記に書かれている。)素晴らしい天体ショーになること間違いなし。生きている間に見れるかな?
日本のアマチュア天文家が発見したこの超新星は学問的にとても興味深い。最近の天文学・宇宙物理学業界では「マルチメッセンジャー天文学」という言葉が流行っている。これは、通常の電磁波(光)の観測に加えて、重力波やニュートリノでも観測して天体現象について詳らかにする天文学のことをさす。重力波やニュートリノは光子(電磁波)とは別の物理機構で生成されるので、ターゲットとなる現象や天体について電磁波観測とは異なる重要な情報(メッセージ)を地球に運んでくれる。世界中の天文学者や宇宙物理学者が注目しているのは、この超新星が地球から比較的近いために超新星が生成した重力波やニュートリノを地球で検出できるかもしれないと考えているからである。続報を待ちたい。