なぜ、セブンの「レジ袋風」エコバッグが7万個も売れたのか 担当者が驚いた利用者からの声
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マーケティングの記事です。
しかし、レジ袋やエコバッグの文字があるため、エコ観点でも読んでしまいそうになります。
注意が必要です。
前半は「セブン&アイグループが30年までにグループ全体でプラスチック製レジ袋の使用量をゼロにする目標」ということで2種のエコバッグが紹介されています。
片や、後半は「創業50周年記念バージョン」の商品ラインナップが紹介されています。
一見、レジ袋を止め、エコバッグを使うことはエコな感覚があります。
しかし、ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)で考えると、エコバッグの製造過程では、レジ袋の製造過程よりも非常に大きなエネルギーを使います。
前者の二酸化炭素の排出量が多いということです。
よって1つのエコバッグを繰り返し、繰り返し使うことで環境負荷を抑えることになります。
(参考としては600回の使用、1日1回を約2年間続けてペイできます。)
この意味で、前半部分は2種類のエコバッグで環境負荷を抑えようという意図が分かります。
しかし後半になると、50年記念商品を多くラインナップしているという内容に変わります。
つまり、たくさんのエネルギーを使い製造し、多くの二酸化炭素を排出しているという内容です。
論点が切り替わっているので、エコ観点では注意が必要です。内容を読んだ上で私にはこのエコバッグが沢山売れた理由がわからなかった。(腹落ちしなかった)インサイトは馴染みやすいデザイン・ファッション要素なのか…純粋に気になる。他の店でもこのエコバッグを使うのかなぁ??知りたい。
一般的に考えるとレジ袋風のデザインになっているエコバッグならむしろ買わなさそうですが、それがここまで人気を集めている理由はなんでしょうか。単純に親しみのあるデザインだったからではなく、話題になっているし、面白いし、リーズナブルな値段だから軽い気持ちで買ってみようという人も多いのでは。しかし、このようなところがマーケティング的に上手いと思いますけれども、全国に何百、何千店舗を持つ大手企業でなければ実現しづらいのではないかと思いますね。