京都銀、10月に京都FG設立 既存事業深掘りと非金融拡充
コメント
注目のコメント
地域銀行の一行単独での持株会社化への移行については、2020年10月の広島銀行のひろぎんホールディングスへの移行を第1弾とし、今回発表された京都銀行も含めて既に8行が行なっており、ここ数年で広がってきています。
地域銀行による持株会社の設立というと、従前は主に地域銀行同士の再編の際の経営統合もしくは合併への移行スキームとして用いられるものでしたが、広島銀行や今回の京都銀行等の持株会社への移行は、再編を前提としない純粋な経営体制の変更であり、このような新しい動きが複数行に広がっているところに、地域銀行の経営戦略、より大きくいうと存在意義が大きな転換点を迎えている兆しを感じます。京都銀行は、2023年10月に持株会社「京都フィナンシャルグループ(FG)」を設立すると発表した。
この新会社設立は金融機能の深化と非金融機能の拡充を目指すもので、また、業務スピードの向上や既存事業の拡大、新事業領域への進出を推進する。
さらに、投資専門子会社も設立予定で、これは地域活性化を目指す。
京都FG設立は、伝統的な金融業務を継続しつつ、非金融領域への拡大という野心的な戦略を示す重要な一歩と言えます。
特に注目すべきは、投資専門子会社の設立で、これによりベンチャーやスタートアップへの投資を通じて地域経済の活性化を図る考え方です。
スタートアップやベンチャーは新たなイノベーションを生む源泉であり、彼らが成功すれば地域経済全体を引き上げる可能性があります。
一方で、これらの新興企業は初期段階での資金調達に苦労することが多いため、京都FGのような大手金融機関からの支援は非常に有意義です。
これは、金融機関が地域社会の発展に対して果たすべき役割を見事に象徴しており、スタートアップ支援者側の私も期待してます。非金融やるための持株設立と理解しました。
銀行が言う非金融、のイメージとしては、
ビジネスマッチング、人材紹介、M&A仲介、コンサル、商社機能などが多い気がします。
と言っても金融人材しかいないので、あくまで看板の力を利用した一次紹介に留まってしまうケースが多いと思います。
だからと言ってコンサルや人材領域のノウハウを身につけるのはすぐには難しいので、
会社としてリスクを取って「モノを持つ」「場を作る」をどんどんやるといいと思います!たくさん失敗あると思いますが、社員へのノウハウ蓄積や知名度向上など得るものもあると思います。是非、余裕があるうちに。