[ストックホルム 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は12日、この日開催されたEU外相会議で、EUの中国への経済的依存度低下計画が支持されたと述べた。ただ、どのように実現するかについて今後考える必要があるという。

外相会議に先立ち、EUの欧州対外行動庁(EEAS)は対中国政策を再調整する計画について各国政府に7ページの文書を送付していた。

ボレル氏は会議後、記者団に対し「外相らは提出された文書を歓迎した。中国に対する戦略を再調整する基本路線に同意している」と指摘。「依存が大きすぎる場合、リスクとなる」とし、ロシア産ガスに依存しすぎるという「戦略的過ち」から学ばなければならないとした。

また、現在のEUはソーラーパネルなど重要な技術や材料について、ロシアのエネルギーに依存していた時よりも、大幅に中国に依存していると言及。欧州と中国の経済を「切り離す」のではなく、関係を再構築することが目的と強調した。