Wingcopter, Germany's drone delivery startup, raises another $44M from the EIB
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ドローンによる医薬品や物資の遠隔地への配送で名を馳せるドイツのスタートアップ、Wingcopterが事業拡大のための資金調達を行い、ヨーロッパ投資銀行(EIB)が4,000万ユーロ(約44百万ドル)を提供し、ハードウェアラインの開発とドローンを活用した物流・配送サービスの新規事業展開に使われる。
これによりWingcopterの評価額は2倍以上になった。
注目のコメント
伊藤忠商事も出資しているドイツのドローン企業Wingcopterが新たに4000万ユーロ(約58億円)の資金調達をしたことが報じられています。
発表では今回の調達した資金の用途は2つ。さらなるハードウェアの改良に加えて、物流領域での新規事業の創出とのこと。昨年6月には伊藤忠商事と資本業務提携も結んでいるため、この物流新規事業が近く日本にやってくる可能性もありそうですね。(昨年は日本最大のドローン展示会のJapan Droneで機体のお披露目だけしていた)
Wingcopterの発表によると水素燃料を使った機体開発も検討されているようで、これが実現した暁には直線距離で80kmあるフランクフルトとベルリン間を1回の充電で飛べるとのこと。東京を基準に考えると、箱根や千葉県の外房までがドローン物流で繋がるイメージですね。三浦半島で取れたマグロが東京都心のレストランに直送される世の中になるかもしれません。
ちなみに、今回の欧州投資銀行(EIB)からの資金調達はquasi-equity(準株式)と呼ばれるデットとエクイティを混ぜ合わせた手法をとっているため、実際に新株を発行した規模でいうと前回の調達の4200ユーロよりもだいぶ少なめなのではないかと思われます。前回の資金調達から1年もかからずの調達なので、前回の調達分では足りないだけの大きな事業展開が控えているか、潤沢な資金が確保出来ないかの事情があるのかもしれません。(邪推ですが、、、)
ドローン物流を推進する同業他社のZipline社が、先月シリーズFラウンドとして3.3億米ドル(約440億円)の巨額の資金調達をしたことと比べると小さく感じてしまいますが、昨今のスタートアップの資金調達環境の市況が冷え切っている中で、物流ドローン界隈がにぎやかですね。