米生産者物価指数、4月は前月比0.2%上昇-予想下回る伸び

Bloomberg.com
4月の米生産者物価指数(PPI)は、前年同月比ベースでの伸びが引き続き鈍化した。商品コストの低下とサプライチェーン改善を受け、生産者物価の伸びは長期にわたって減速が続いている。
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この生産者物価は川上から川下までステージ1から4まで分類されています。この分類が正しいことを証明するように物価の変動は最も川上のステージ1から始まって4まで順番に下りてきます。4月のステージ1はマイナスとなりました。生産者物価はマイナス入りが視野に入ったと思います。中国は既にマイナス、欧州も年内にマイナスに入ると思います。
コロナ禍当初に一旦下がった生産者物価がサプライチェーンの混乱と資源価格の高騰を受けて急上昇に転じ、それを後追いする形で消費者物価が上昇して来たのがここ数年の米国の動きです。生産者物価は消費者物価を上回ってどんどん上がって行きましたが、消費者物価に先んじて下がり始め、今年に入って消費者物価の上昇率を下回るようになりました。
賃金の影響を受け易いサービス価格の上昇がモノの価格の上昇を上回る形で「4月は前年比2.3%上昇」したわけですが、消費者物価の4.9%を大きく下回っています。消費者物価上昇率の高止まりが懸念されていますが、賃金の上昇圧力が落ち着けば更なる低下に期待が持てそうな動きではありますね。米国のインフレが強烈なリセッションを伴わず2%前後に軟着陸してくれることを念じます。 (^^)
この材料だけならインフレ減速でいいニュースなのですが、失業保険申請件数の増加と米地銀懸念の高まりで米マーケットはリスクオフ気味となりました。