米デフォルト、世界経済に「非常に深刻な影響」を及ぼす＝ＩＭＦ
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こういうメカニズムで深刻な影響は起こります。債務上限が引き上げられないと、償還期限のくる米国債の借り換えが出来ないため、債務不履行いわゆるデフォルトを起こします。米国債は金融機関同志の取引の担保に使われています。もし米国債が債務不履行を起こして担保価値が急落すれば、追加の担保が必要になります。ところがそんな余裕は普通はありません。となると、取引解消しかないということから資産の投売りが始まる可能性が高いのです。米国債の債務不履行は、この投げ売りというドミノ倒し起点になることが恐れられています。本当にどこまで深刻化かは、株価が素顔に反映すると思います。今はまだ茶番と見ています。
米国債がデフォルトを起こして長期化すれば格付けが大きく低下し投げ売りが起きて価格が急落して金利が大きく上がるのは必定です。米ドルは基軸通貨ですから、これで借金をしている新興国等はひとたまりもないでしょう。１９８０年代初めのインフレ退治で米国が政策金利を大きく引き上げた折、米国債がデフォルトしたわけでも無いのに長期金利が上がって放漫財政を重ねていた中南米諸国がメキシコを嚆矢に相次いで破綻して、かつて先進国とされたアルゼンチンも豊かな未来を嘱望されたブラジルもみな凋落しましたからね・・・ 米国債のデフォルトとなれば先進国の政府、銀行、投資家等も大きな痛手を負うでしょうし、円高と株安に見舞われる日本の企業と産業も大変です。
「米デフォルトが世界経済に『非常に深刻な影響』を及ぼす」ことは火を見るより明らかですが、あまりに深刻過ぎて「影響を直ちに定量化することはできない」のは当然です。実際に起きるなんて考えたくもありません。“恒例通り”決着してくれるといいですが・・・ 次第にリスクを増しながら繰り返されるこの茶番劇、茶番で収まっているうちに仕組み自体をなんとかして欲しい (~_~)
