[10日 ロイター] - 植物由来の代替肉を製造・販売する米ビヨンド・ミートが10日発表した第1・四半期決算は売上高が市場予想を上回り、最終赤字も予想より小幅にとどまった。供制制約の緩和とコスト管理が寄与した。

同社は今年下半期に増収率が加速すると予想。株価は引け後の時間外取引で一時11%高となったが、その後上げ幅を縮小した。

第1・四半期の純売上高は9220万ドルと15.7%減少したが、市場予想の9080万ドルを上回った。

純損益は5900万ドル(1株当たり0.92ドル)の赤字だった。リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均は1株当たり1.01ドルの赤字だった。

新型コロナウイルス禍での輸送費と生産コストの高騰が和らいだことから営業経費は6390万ドルと、前年の9780万ドルから減少した。

マクドナルドなどファストフードチェーンとの提携が奏功し、海外部門の売上高はほぼ倍増した。

ルビ・クトゥア最高財務責任者(CFO)は電話会見で、米国や海外市場で新商品の流通経路拡大に努めることが、年後半の増収率加速につながるとの見通しを示した。

通年の売上高見通しは3億7500万─4億1500万ドルで据え置いた。