[セントラル・アイスリップ(米ニューヨーク州) 10日 ロイター] - 米連邦検察は、共和党のジョージ・サントス下院議員(34)を詐欺や公金横領などの罪で起訴した。同議員は法廷で争う意向を示し、辞職を否定した。

起訴状によると、選挙資金を私的に流用して支持者を欺いたほか、不正に失業手当を受給したなど罪状は13件に上る。下院への提出書類に資産や収入、負債について虚偽の記載をした罪にも問われている。サントス氏はニューヨーク州の裁判所に出頭し、無罪を主張した。

下院は僅差で共和党が多数派を握る。下院共和党からはこれまで9人の議員がサントス氏の辞職を求めたが、指導部は法的手続きが進行する間は対応を留保する考えを示している。

サントス氏は50万ドルを支払って保釈されたため、議会での公務に戻ることができる。

同氏は2022年中間選挙で初当選後、経歴詐称がメディアで取り沙汰され、経歴の大部分を偽っていたと自ら認めた。