[8日 ロイター] - 米暗号資産(仮想通貨)交換業者のビットレックスは8日、米裁判所に破産を申請した。同社は先月、未登録で証券取引所を運営したとして米証券取引委員会(SEC)に提訴されていた。

米国内の業務は4月30日付で停止したが、国外顧客を対象に事業を行う「ビットレックス・グローバル」は破産申請の影響を受けないとした。

裁判所資料によると、ビットレックスの資産と負債の規模はともに5億─10億ドルの範囲。同社は4月30日までに引き出しがなかった米顧客の暗号資産を引き続き保有しているとし、顧客に返却できるように裁判所に顧客口座の限定的な再開を申し入れる考えだと明らかにした。

SECは4月17日にビットレックスと最高経営責任者(CEO)だったウィリアム・シハラ氏を提訴。同氏がビットレックスでの取引を望む暗号資産の発行会社と協力し、規制当局による証券関連調査につながる可能性のある開示文書を削除したと主張した。

ビットレックスは同社のプラットフォーム上の暗号資産は証券ではないとして提訴内容を否定している。