米銀が融資基準引き締め、借り手の資金需要も軟化=FRB調査
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企業と個人の借り入れ需要は減退、銀行も融資基準を厳格化するトレンドが続いています。先に出ていた類似の米銀行協会や中小企業調査と比較すると、このFRB調査では厳格化の度合いはマイルドでした。とはいえ水準的には2020年のコロナ禍の最悪期とほぼ同等レベル、あと少しで2008年のリーマンショックと並びます。銀行の融資基準の厳格化の度合いは、GDP成長率と反比例します。米国経済がどこかで非連続的的に悪化する可能性はやはり高いと思います。株式市場にとって重要なのは、それが長くて深いか、浅くて短いかです。平均的な投資家のポジションは、長くて深いに備えたものから、徐々に短くて浅いにシフトしていると思います。
【更なる銀後破綻orじわじわ景気悪化】どちらか選ぶとするなら、じわじわ景気悪化の方を選び。インフレを抑えた後に利下げ(金融緩和)に移行するという、景気循環を待つしかなさそうです。融資基準厳格化→企業へお金を貸し出さない→景気が悪くなる、といったサイクルになります。
リセッションを含め不安定な状況下で、銀行はクレジットカードのリボルビング金利を引き上げ、リスクマネジメントを強化しています。
いっぽうこういう時期の消費者は、クレジットカードの利用を控え、デビットカードの利用が増えます。景気停滞期における典型的パターンですが、実際は、クレジットカードの利用と、リボルビング残高は伸びています。消費者の融資需要は、第1四半期でみるかぎり、軟化しているようには見えません。