安定志向の地元、怖がりな僕でも“不戦勝”戦略で起業家大賞に

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注目のコメント

• 佐藤 修史

  記者・編集者（フリー）

  ・2023年05月10日

  取材・執筆をした佐藤修史です。次々に新商品を生み出すエア遊具レンタル会社「ワン・ステップ」の物語の2回目です。山元洋幸社長自身の歩みを紹介します。
  
  日本は同調圧力の強い国だと言われます。ふだんから他者と違う言動を慎み、人生の選択においても、みんなと同じレールに乗っかろうとする人が少なくありません。「名門大学に進み、大きな会社に就職すれば勝ち組」という〝成功モデル〟は、とっくに崩壊しているはずなのに、現実には昭和の時代と変わらない人生を歩もうとする人が多くいます。
  
  山元さんは大学院時代に「自分のレール」をつくる選択をしました。具体的に手がけたい事業があったわけではありません。「人に仕事をやらされるのが苦手だ」というのが理由でした。カネもない。アイデアもない。そうしてスタートした起業家は、どういうレールを進んできたのでしょうか。
  
  エア遊具のレンタル事業にこぎつけた山元さんの半生は起伏に富んだものでした。