[5日 ロイター] - 欧州の主要格付け会社スコープ・レーティングスは5日、「AA」としている米国の現地通貨・外貨建て長期発行体および無担保優先債務格付けを格下げ方向で見直すと発表した。債務上限制度の乱用に関連する長期的なリスクが理由とした。

度重なる債務上限危機により、米政府が債務返済に苦慮する局面が生じ、政府は期限までに債務を全額返済するために議会による土壇場の行動に依存せざるを得ない状況だと指摘した。

政治的分断の深まりや昨年11月の中間選挙以降のねじれ議会、今後数年の財政赤字拡大見通しなども格付け見直しの理由に挙げた。