[ウェリントン 2日 ロイター] - ニュージーランド政府は2日、環境に配慮した車の販売をさらに推進する目的で現在のキャッシュバック制度を変更し、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない電気自動車(EV)の購入者を優遇する方針を明らかにした。

マイケル・ウッド運輸相は声明で、キャッシュバック付与の対象をより燃費のよい自動車に絞るとし、一部の車種については奨励金が増えるが、排出量の多い車種では料金が上がると説明した。

政府は次期予算でこの制度への配分を1億ニュージーランドドル(6200万米ドル)増額する。

ウッド氏は「2021年の制度施行以降、10万件余りのキャッシュバックを付与し、わが国は世界で最も早くEVの採用が進む国の1つとなっている」と強調した。

昨年の新車販売台数全体の20%がEVで、前年の8%から増えた。またこの制度により、2035年までにCO2排出量340万トンが削減されると予測され、これは開始時の予測を50%上回るという。