[ワシントン 26日 ロイター] - 2024年の米大統領選出馬観測が出ているデサンティス・フロリダ州知事について、ウォルト・ディズニーとの対立や性的少数者を巡る教育の規制が共和党有権者の支持拡大につながる可能性があることが、ロイター/イプソス調査で示された。

調査は24─25日に民主党支持者450人、共和党支持者366人を含む米国内の成人1005人に実施した。

フロリダ州議会は2月、ディズニーワールドのある特別区を監督する機関の役員会をデサンティス氏が実質的に管理できるようにする法案を可決。ディズニー側はデサンティス氏の介入を防ぐ措置を講じている。

調査では、共和党支持者の44%がディズニーとの対峙(たいじ)を理由にデサンティス氏を好ましい見方を示した。

ただ、デサンティス氏が共和党の大統領選候補としてバイデン大統領と戦う場合に支持拡大の助けになるかは不明。

企業をその政治的・文化的スタンスのために罰することを狙った法律を巡り、それを後押しする候補者を支持する可能性は低いと回答した割合は73%(民主党支持者の82%、共和党支持者の63%)だった。

デサンティス氏は、ディズニーに対する措置は同社の特別扱いを縮小する正当な措置と主張する。調査では、ディズニーが言論の自由を行使したことで罰せられたとみる回答者が全体の64%に上り、共和党支持者も36%がそれに賛同した。無党派層はデサンティスの行動を懲罰的と見る割合が優勢だった。

ディズニーとの戦いは、デサンティス氏の全国的な知名度向上に寄与する可能性がある。調査では54%が「この話題をフォローしている」と回答。民主党支持者の55%は、デサンティス氏の措置を理由にフロリダを訪れる可能性が低くなったと回答、共和党支持者の31%は可能性が高くなったと回答した。

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