2023/4/27

【新時代】ツイッターの逃避先に「SNSの未来」が見えた

INDEX
  • 「分散型SNS」の強み
  • 脱ツイッターの組の「逃避先」
  • 強みは「規模の小ささ」
  • 「使いづらさ」への不満も
  • マストドンは「村社会」?
  • 「巨額の投資」を断る理由

「分散型SNS」の強み

2022年10月末にイーロン・マスクによるツイッターの買収が完了してからまもなく半年。
新体制がスタートするなり、アカウントが凍結されていたトランプ前大統領をはじめとする白人至上主義者が復活したり、マスクを批判したジャーナリストのアカウントが突如凍結されたりと迷走が続くツイッターに、多くの人が見切りをつけた。
(hapabapa/iStock/Getty Images)
そして、ツイッターから多数のユーザーが「マストドン(Mastodon)」に移行した(筆者もその一人だ)。
マストドンはツイッターの代替と言われる短文投稿サービスであり、一企業あるいは一人の富豪が支配する中央集権的なソーシャルネットワークに対抗するために2016年10月 に誕生した。
何千もの独立したサーバー(マストドンでは「インスタンス」と呼ばれる)でネットワークを構成し、各インスタンスに管理者とサポート役の「モデレーター」がいる。
ユーザーはインスタンスごとにアカウントを作成し、「トゥート(toots)」(ゾウの鳴き声を表し、ツイッターの「ツイート(tweet)」に相当) と呼ばれる最大500字の投稿で交流する。