日銀、デフレの四半世紀を検証へ 27日から植田体制初の金融政策決定会合
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98年から02年の激動の時代に日銀審議委員だった故人中原伸之氏が「日銀はだれのものか」という本を出されています。この時代の検証はこの本でよくされています。日銀に対してはかなり厳しい評価のようです。2000 年の利上げについては、景気回復の腰を折りデフレに逆戻りさせたとされていますが、中原氏と現植田総裁が反対票を投じています。この反省から内閣府はデフレ脱却の四条件を定めました。とはいえ日銀は認めたわけではなく、デフレ脱却が微妙な今も宙に浮いたままです。日本では当局は検証しない伝統があります。どこまで真相に迫るのか、学者ならではの真実を見定める目に期待したいですね。
日銀が令和3年年3月に1カ月半かけて政策の点検を実施して政策を修正した折、植田氏はゼロ金利政策導入から20年以上経ってなおデフレ脱却が実現していないことを指摘して、政策の枠組みの妥当性を長期的な視点で検証した方がよさそうと述べていらっしゃったと記憶しています。黒田総裁下の点検は異次元緩和以降の動きを取り上げてその効果を肯定することに重点が置かれるのが常だったように感じますが、このタイミングで近時の動きに限った点検をすると、政策変更の可能性が強く意識されて市場が混乱しないとも限りません。長期間を対象に時間をかけて検証することで短期的な思惑による混乱を回避しつつ正常化への道筋をつけていこうということじゃないのかな・・・ 想定外の高インフレに見舞われるといった突発的なことが起きない限り、妥当な行き方であるように感じます。立場や政治的な思惑に縛られず冷静客観的な検証がなされると良いですね (^.^)/~~~フレ!