[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。週間でも下落となる見込み。一連の低調な米経済指標と米ガソリン在庫の増加を受け、景気後退(リセッション)や原油需要減退への懸念が強まった。

北海ブレント先物は0101GMT(日本時間午前10時01分)時点で0.14ドル安の1バレル=80.96ドル。米WTI先物は0.12ドル安の77.25ドル。

ブレント、WTIともに前日は2%超下落し、3月下旬以来の安値を付けた。週間で約6%安となる水準にある。

日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、弱い米指標や利上げ観測により景気後退やそれに伴う原油需要低下が懸念されており、市場心理は弱気のままだと指摘。

米国のガソリン需要が夏のドライブシーズンに向け高まるかや、中国の石油需要が今年後半に回復するかを投資家が見極めようとする中、来週はWTIが75─80ドルのレンジで推移すると予想した。