決算剰余金拡大、増税延期を検討 防衛費増額財源で自民、財務難色
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政府が国会の決議を経ずに自由に使える予備費は5000億円がせいぜいでした。コロナ禍対策で10兆円の予備費が組まれた時、これが恒常化して選挙目当ての政府の便利な財布になりかねないと懸念しましたが。案の定という感じです。
民主主義は政府が国民の同意を得て税金を集め、国民の同意を得て使うプロセスそのものに宿ります(参考:憲法83条~85条)。国会の同意を得た策定した予算が目的通り使用されず残った剰余金は国債の返済に充て、必要な施策は新たに財源を確保して予算化することが求められるのはこの為です。
別名目で過剰な予備費を積んで意図的に剰余金を生み、国民の同意、即ち国会の決議を経ることなく勝手に流用するが如き扱いは、このプロセスを蔑ろにする行為です。ましてや国防といった国の未来に関わる重大事。国を守る覚悟を国民に求めて合意を形成し、使途を明示して財源を確保して使うのが当然です。巨額の予備費を流用する議論がなされること自体、大衆迎合に陥った政治の劣化だと思います。何よりも先ず、予備費の額を正常化すべきです。
【引用】
第83条:国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。
第84条:あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする。
第85条:国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基くことを必要とする。