「スーパードライ」以外ヒットなしでも業界1位…アサヒビール新社長が語った「それでもアサヒが勝つ理由」
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注目のコメント
アサヒビールの興味深い記事。
その中で、私が良いなと感じたのはチームビルディング的な「凸凹のチーム」で大きな意思決定をする部分。そういう役割分担が発揮できているのは素敵だなと。あと、少しだけクラフトビールの話が出ていて「おっー!」と思いました。笑
【松山】正直に申し上げて、「スーパードライ」のリニューアルは私一人ではできなかった。できたのは、塩澤(賢一アサヒビール会長)のおかげなんです。(1981年にアサヒに入社して営業畑を歩み)業界を知り尽くしている塩澤と、外部から来た私は、デコボコがあってダイバーシティー(多様性)の妙がある。私は消費者視点から、(缶のふたを開けると精緻な泡が出る)「生ジョッキ缶」や「マルエフ」再発売、(飲み方の多様性を推進する)「スマートドリンキング(スマドリ)」など新しいことをやってきました。
特に「スーパードライ」を変えるというのはマーケの責任者だった私にとって重大なテーマでした。変えなければいけない、しかし、いつのタイミングでどの程度やるのか。決めるのは、経営の一丁目一番地だったのですが、(社長だった)塩澤が「腹をくくって(スーパードライの初めてのリニューアルを)やる。これしかないんだ」と、みんなの前で言ってくれたのです。
――価値軸からクラフトビールはやらないのですか?
【松山】(参入を)否定しません。ただし町興おこし的なものはやらない。経営方針として示されている5つのうち特に、①未来志向、②顧客志向(真ん中はお客さま)、③イノベーションを創発し続ける組織(リスクをとる覚悟)を明確にされている点が興味深いと思います。これらは不確実性が高い経営環境において重要な項目ですが、これまでに日本の大企業が苦手だった項目でもあると思います。伝統的な日本の大企業のトップからこうした方針が明確に発信され、成果もあがっていくと日本の伝統的企業のあり方が大きく変わっていくきっかけにもなるのではないでしょうか。
ケロッグの大先輩である松山さん。マーケティングのプロとしての経験を活かし、大きな変革を起こしていらっしゃいます。松山さんの手腕については、以下でも詳しく紹介されています。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/02154/