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世界経済の経済成長率はグローバルな貿易量の伸び率と連動します。ソ連崩壊後のグローバル化の時代にはこれが大きく伸び、BRICsブームや先進国のIT企業の成長を支えました。しかし、米中対立、コロナ禍の時代の医薬品囲い込み、ロシアの戦争、経済安全保障の重要性から反グローバル化へと時代は変わりました。経済成長率の低下は長期に続く構造的なものと理解すべきだと思います。
かつて世界は先進国も新興国も似たようなペースで成長していましたが、東西冷戦が終わり世界がグローバル化を始めた1990年代に入ると新興国の成長率が先進国を上回るようになりました。この間、均してみると世界は3%台の成長を続けています。中国がWTOに加盟し世界の工場として成長し始めた2000年代の初めになると新興国の成長率が急速に上がり始めるのと引き換えに先進国の成長率が落ち始め、世界全体の成長率は新興国の成長に押されて4%台から5%程度に上がっています。
2010年代に入ると中国が牽引した新興国の成長率が低下を始める傍ら先進国が2%程度の成長率に回帰して、世界全体の成長率は3%台後半くらいが再び普通の水準になりました。それぞれの国が比較優位にあるものの生産に集中して貿易で交換すれば、生産資源が効率的に使えて世界全体が豊かになることが如実に示された形です。現に、1990年代半ばを境に世界各国のGDP対比の対内直接投資、つまり企業が国境を超えてどれだけ生産活動をするかを示す数字が急速に上がっています。
グローバル化で世界は豊かになったわけですが、有名な「象チャート」で見る通り、その恩恵を受けたのはグローバル化を引っ張った一握りのエリートと、先進国の投資を受け入れて仕事を増やした新興国の人たちで、先進国の中間層は次第に衰退していきました。その結果、反グローバル化の声が高まって成長した中国を巡って摩擦が生じ、間隙を縫ってロシアがウクライナに侵攻するなど世界が再び割れるようになりました。ITCの進歩と共に世界の成長エンジンだったグローバル化に亀裂が入ったわけで、世界の成長率がある程度落ちるのはいずれにしても避け難いように感じます。
グローバル化が本格化する前の1990年代に一旦戻るのもむべなるかな。世界の成長率も然ることながら、資源を輸入に頼るがゆえに貿易が欠かせない我が国への影響が気掛かりです (・・;
東西冷戦終結以降、新興国が市場経済に組み込まれることでグローバル化・ディスインフレ状況で世界経済は成長を続けてきました。
しかし、パンデミックからの戦争でそれが逆回転しつつあるわけですから、それが続けば低成長も仕方ないでしょう。
10年以上続いた「ちょろい」時代が終わり、まともな時代が始まった。勤勉で真っ当な大多数の日本人にとっては相対的にそれほど悪くない時代だと思う。
欧米のスタグフレーション、回収が進むマネー、新興国の低成長、ということで、成長率は下がります。

問題は、新興国に人口ボーナスを実質的に終えた国が多いこと。インドが1990年代から2000年代の中国になれるとも限りません。
技術革新の速度が異常とも言える速さの時代、今後5年間の予想が当たるとは到底思えません。

元に、ChatGPTの爆発的普及で経済も社会も激変しています。
AIで爆発的な生産性向上が起きる可能性は極めて高いです。
細かい事象は置いておいて、感染症パンデミックと大国による侵略戦争は、中期的かつ大局的には、経済に対してネガティヴな側面が多いということと、理解します。

しかしながら、それはあくまでも大局的な話しで、ミクロで見ると勝ち組は出てくるし、中期の間にも波があると思います。
→利益のパイは少なくなるので、駆引きも盛んになりますから、米銀トップとかの発言に必要以上に惑わされないメンタリティの強さも必要。
IMFのゲオルギエワ専務理事はIMF・世界銀行の春季会合を前に講演し、今後5年間の世界経済の成長率が平均3%前後にとどまり、過去の約30年間で最低水準になるとの見通しを示したそうです。
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