「ウェルビーイング」は流行りのバズワードなのか？
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ウェルビーイングが人的資本経営と紐づけて語られることもありますが、人的資本経営とはもっとドライなものだとの見解を見ることもあります。
ウェルビーイングと人的資本経営を紐づける場合、企業が従業員に教育投資をし、企業も従業員も成長していくとの論点です。
一方、人的資本経営はドライとの観点の場合、教育投資した分の成果を挙げられない従業員はレイオフすべきとの論点です。
いずれにしても、従業員成長すれば、転職しやすくなり、退職リスクにはなります。従業員への教育投資は、自己都合退職、レイオフ含め、従業員の人材流動性の増加と向き合っていくことになるのでしょう。
そこで、従業員を抱え込もうと退職阻害し、「退職者は裏切り者」との対応をすることは勿体ないことです。自社で成長した従業員が、外の世界を知った後で戻って来ることができる環境を整える方が建設的でしょう。
自社にとって有用な人材は、他社にとっても有用な人材である可能性があります。自社で活躍できない人材にとって居心地の悪い企業は、活躍している人材にとっても居心地が悪い可能性があります。
転職経験のない人達ばかりが集まり、同質性の高く、自社以外の世界が見えない企業では、他社への転職も利用した人材育成という観点を持つことは難しいかもしれません。
