[ロンドン 30日 ロイター] - 欧州のエネルギー大手シェルは、再生可能エネルギー・低炭素事業を再編する。今年初めに就任したワエル・サワン最高経営責任者(CEO)の収益向上に向けた改革の一環。

再生可能エネルギー発電担当エクゼクティブ・バイスプレジデントのトーマス・ブロストローム氏が全世界を統括する体制を変更する。

風力・太陽光発電事業は、シェル・エナジーの地域責任者の下に置く。

バイオ燃料、炭素回収、低炭素事業は、下流・再生可能エネルギー部門に入る。

サワンCEOは、石油・ガス生産部門と液化天然ガス(LNG)部門の統合、再生エネルギー事業を下流部門に配置する計画を2カ月前に発表。温室効果ガスの排出削減を図る中で業績を向上させると表明している。

シェルの広報担当者は、下流事業と再生エネルギー事業を一部門にまとめることで低炭素・ゼロ炭素エネルギーの全ての要素が集約され事業強化につながると述べた。