(ブルームバーグ): 米国内総生産(GDP)統計によると、2022年10-12月(第4四半期)の企業利益が減少。2020年第4四半期以来の大幅なマイナスとなった。金利上昇を背景にコストが上昇し需要が軟化する中で、企業は苦戦を強いられた。

国内総所得(GDI)は第4四半期に前期比1.1%減少し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)最悪期が過ぎてからは最大のマイナスとなった。前四半期は2.8%増加していた。

インフレ指標として連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は、前期比年率4.4%上昇。改定値では4.3%上昇だった。

人件費と原材料価格の上昇を転嫁するため、この1年に積極的な値上げを実施した企業は多い。相次ぐ値上げは同時に、経済全体での需要を冷やすリスクがある。

今のところは低失業率と賃金上昇に支えられて労働市場は強く、消費者は支出を続けることができている。一方で生産性が顕著に伸びない中での労働コスト上昇は、企業の利益マージンに下押し圧力を与え続けている。

米企業の利益マージンを示す指標は軟化が続いた。利益マージン総額の指標である非金融企業の粗付加価値(GVA)に占める税引き後利益の比率は、第4四半期に13.9%に低下。前四半期は14.9%だった。

 

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Corporate Profits, Gross Domestic Income Fell at End of 2022(抜粋)

(チャートや統計の詳細を加えて更新します)

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