[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した2月の財(モノ)の貿易赤字は0.6%増の916億ドルだった。輸出が減少した。ロイターがまとめた市場予想はほぼ変わらずの910億ドルだった。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は、1─2月の名目の財貿易赤字平均は914億ドルで、第4・四半期全体の平均を約10億ドル上回ると指摘。第1・四半期のサービスの貿易黒字は減少傾向にあり、純輸出が第1・四半期の国内総生産(GDP)のやや重しになると述べた。

財の輸出は3.8%減の1678億ドル。自動車および部品が11.9%急減した。消費財は4.6%減、石油を含む工業用品は4.2%減となった。

また、食料品や資本財も減少。一方、その他の品目は4.5%増加した。

財の輸入は2.3%減の2595億ドル。自動車および部品が7.1%減少したほか、消費財も5.6%減少。食料品や工業用品も減少したが、資本財やその他の品目は増加した。

同じく28日に商務省が発表した2月の卸売在庫は0.2%増。1月は0.5%減だった。

小売在庫は0.8%増。1月は0.1%増加していた。自動車在庫が1月の0.4%増に続き2月は1.9%増と加速した。

GDP算出に用いられる自動車を除く小売在庫は0.4%増。1月は横ばいだった。