[ロンドン 24日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のキャサリン・マン委員は24日、インフレ期待が低下している兆候が見られたため、前日の会合ではより大幅な利上げではなく0.25%ポイントの利上げを支持したと述べた。

英中銀は23日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ4.25%とした。MPCのディングラ委員とテンレイロ委員は金利の据え置きを支持、過去に大幅利上げを主張してきたマン委員は0.25%の利上げに賛成した。

マン委員は、英中銀は2022年に自身の想定よりも緩やかなペースで金利を引き上げてきたが、企業や消費者の将来のインフレに対する期待が低下したため、今週は0.25%ポイントの利上げに賛成したと指摘。インフレ期待の低下は「金融政策が効果を発揮しているというシグナル」とした。

南フロリダ大学主催のオンラインパネルディスカッションで、マン氏は「われわれは、適切な引き締めと思われるところにかなり近づいたところにいる」と述べた。

マン氏は、成長への影響を最小限に抑えつつインフレ期待と将来のインフレを低下させるためには、迅速かつ前倒しでの利上げが最善の方法であるとの見解を改めて示した。