[23日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は23日、暗号資産(仮想通貨)関連証券を提供する企業が米国の法律を順守していない可能性があると投資家に警告した。

未登録で行われているこうした証券の提供では、監査済み財務諸表など情報に基づいた意思決定に必要な重要データが含まれていない可能性があるという。

SECはまた、一部の暗号資産取引所が提供する「準備金証明」サービスについても警告。準備金証明は、顧客からの預かり資産を裏付ける十分な準備金を取引所が保有していることを証明するが、「暗号資産事業者は、資産の安全性を不明瞭にし顧客を混乱させるために、監査済みの財務諸表の代わりにこれらを使用する可能性がある」という。

SECはFTXトレーディングが昨年経営破綻して以来、暗号資産業界への締め付けを強化している。

米コインベース・グローバルは22日、SECが同社に対し、訴訟の可能性を警告する「ウェルズ・ノーティス」を出したと明らかにした。