[アンカラ 23日 ロイター] - トルコ中央銀行は23日、政策金利を据え置くと決定し、先月に南部で発生した大地震を受け成長の勢いを維持するために金融環境を支援することの重要性が増しているとの見解を示した。

中銀は1週間物レポレートを8.5%、翌日物借入金利を7%、翌日物貸出金利を10%にそれぞれ維持。2月の会合では、大地震を受け経済回復を支援するとして、政策金利を0.5%ポイント引き下げていた。

中銀は会合後の声明で、大地震を受けた需給不均衡を注意深く監視しているとし、「工業生産の伸びの勢いと雇用のプラス傾向を維持するために、金融条件を支持的に維持することの重要性が増している」とした。

2月に発生した大地震の経済的コストは約1040億ドルと推定され、今年の経済成長率が1─2%ポイント押し下げられる見通し。