[22日 ロイター] - 米金融大手シティグループのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は米中堅銀行の一連の経営破綻で世界的な金融システム不安が生じたことについて、米銀行部門は「非常に健全」だと述べ、大手銀行や地方銀行は十分な資本を有しているとの見解を示した。

ワシントン経済クラブで発言した。

「これは信用危機ではなく、少数の銀行が何らかの問題を抱えている状況であり、早いうちにそれを取り除いた方が良い」と述べた。

また、シティグループは経営不安に陥っている中堅行ファースト・リパブリック・バンクの買収に関心はないと言明した。

シティを含む米大手11行は先週、ファースト・リパブリックに合計300億ドルの預金を預け入れると発表。フレーザー氏は、同措置はリストラを行う時間的猶予を確保する目的があると説明した。

フレーザー氏は「われわれは通常、さまざまな取引でお互いに競争している」と指摘。「しかし、今回はわれわれが強い立場にあり、問題になりそうなことを阻止したいと考えた」と説明した。