[21日 ロイター] - 中国のインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループが21日発表した2022年第4・四半期決算は、5四半期連続の減収となった。だが有料契約者数が増え続けた上、広告収入が回復したため、売上高は市場予想を若干上回った。

売上高は前年同期比2.39%減の74億3000万元(10億8000万ドル)。リフィニティブのデータによると、アナリスト予想は73億4000万元となっていた。

同社のシャーリー・フー最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会見で、有料契約者数の動向が好調な要因として、音質の改善や販売経路の拡大、販売促進の効率化、コンテンツの質の最適化、上質のサービスなどを挙げた。

一方、第4・四半期の同社の音楽プラットフォーム上の月間アクティブユーザー数は5億6700万人となり、前年同期比8%減少した。

純利益は前年同期比114.7%増の11億5000万元。コスト削減や財務の強化が増益に寄与した。