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極端な金融緩和が禁じ手とされる手段を次々繰り出しながら10年間に亘って続いた結果、地銀等が破綻したSVBと似たような形で低利長期の債権を多く持つ、メガバンクが本源的な調達源を持たぬ外貨建てのビジネスに傾斜する、日銀が日本最大の投資家として株式市場に君臨する、国債残高の半分以上を買い占めた日銀が新発債の大部分を買い上げ続け国債市場が歪んで取引が薄くなる、マンション価格が高騰して低利の変動金利ローンが積み上がる等々、金融市場にいろんな歪が溜まっています。日銀のバランスシートがGDPの1.4倍に積み上がり(←FRB4割、ECB6割)、政府が巨額の低利の借金を抱え、金利が欧米並みに上がれば日銀が大損して政府の財政赤字が急増し兼ねない構図も生まれています。円安で交易条件が悪化して貿易赤字が膨らみ、経常収支の赤字がいずれ恒常化しかねないといったリスクもありそうです。
幸いインフレ率が欧米より低いので問題は表面化していませんが、万が一にも欧米並みのインフレに陥って欧米並みの利上げが必要になれば、政府と日銀の財務状況が欧米のそれより悪く打ち手が制約されそうなだけに、不安の連鎖が始まらないとは限りません。
日銀が責任を持つべき物価が比較的安定しているので「今のところは問題ない」のは確かですが、市場の歪が大きくなると、危機はある日突然、思いもよらないことをきっかけに襲って来るのが歴史の教訓です。
「形を変えていろんなことが起きることを警戒しないといけない」というのはその通りかと思います。日銀の新執行部の手腕に期待します (^.^)/~~~フレ!