ファースト・リパブリック、複数銀行が300億ドルを預金へ
Bloomberg.com
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民間大手11行による支援策合意は率直に高く評価されるべきであると思います。リーマン危機の際、競合も支援するなどして「真のバンカー」等と称賛される一方、その後訴訟等も抱えて苦労を重ねてきたJPモルガンのダイモンCEOの動向が今回も注目されていましたが、同行も中心となり民間で支援策を打ち出したことは、同人が予ねてから「次の危機時には政府主導の救済策であってはならない」と主張してきた強い信念が根底にあるのだと分析されます。資産と負債のミスマッチ、流動性のミスマッチも市場からテーマにされている中で危機の連鎖には予断を許さない状況ですが、この局面での民間での支援策という一手は後で振り返っても大きな意義のあることになると予想されます。前回の金融危機を経験した経営者が現在も危機救済の中心にいることは心強いです。
中小銀行を大手銀行が救済するという異例の措置。銀行の信用崩壊を防ぐためには、あらゆる手を尽くすという姿勢を業界と規制当局が示しました。
融資ではなく、預金というところがミソ。規制当局は、預金についてはFDICの上限を超えて無制限にカバーするとしています。SVBはテックベンチャー特化型、ファーストリパブリックは富裕層特化型とそれぞれ特徴を活かして急成長した銀行です。
SVBと同様破綻すると困るインフルエンサーが多い銀行なので救済への決着も早いのかなと思います。
SVBの件は米国の有力なキャピタリストや起業家などが、相当声を上げたのがスピーディな救済策に繋がった様なので、資本主義の光と影を感じるニュースです。