[ロンドン 16日 ロイター] - 米金融大手JPモルガンは16日、経営難に陥っているクレディ・スイスについて、他の金融機関、特にスイス国内の競合相手であるUBSに買収されることが最も可能性の高いシナリオだと指摘した。

JPモルガンは、スイス国立銀行(中央銀行)が示した流動性支援は「十分ではない」とし、クレディ・スイスの状況は投資銀行戦略に対する市場の信頼問題や、フランチャイズの衰退が続いていることに起因するとの見方を示した。

顧客向けノートで「われわれの見方では、クレジット/エクイティ市場の低迷を反映し、カウンターパーティーの懸念が顕在化し始めているため、現状維持はもはや選択肢ではない」と指摘。「破綻処理シナリオは最も可能性が低い」との見方を示した上で、特にUBSによる買収が最もあり得ると記した。