贈与税改正! 親から無税でお金をもらう方法
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注目のコメント
以前、別記事にもコメントしましたが、そもそも「結婚や出産、子育ての費用」は現在の税制でも原則贈与税の対象外です(下記国税庁リンク先・資産課税課情報第26号参照)。なので、イベントの都度贈与を受けたとしても贈与税は課税されません。
この新制度の利用者側のメリットとしては、贈与者(祖父母)が用途を明確に指定して、事前に一括贈与出来る事。例えば、贈与者の余命が幾ばくもない事が分かっている時などには有用でしょう。
一方、デメリットとしては、受贈者(子、孫)が贈与された資金を利用する際に「結婚式場や病院、保育園などから受け取った領収書を金融機関に提出」する必要があるため、制度を利用しないでその都度贈与を受ける場合と比べて手続が煩雑になる事です。
国税庁からすれば、金融機関を介在させる事でキャッシュフローを捕捉しやすくなるため、課税回避防止目的が背景にありそうですね。
また、副次効果ですが個人的に良いなと思うのは、高齢者から資産を移転させることによって、特殊詐欺を未然に防ぐ効果も期待できること。
高齢者を狙った詐欺の被害金額は1千万円以上のことも多々あります。反社会的勢力の資金源にするよりも次世代の教育資金に回す方が有益である事は言うまでもありません。
「「扶養義務者(父母や祖父母)から「生活費」又は「教育費」の贈与を受けた場合の贈与税に関するQ&A」について(情報)」
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/sozoku/131206/index.htm