[ニューデリー 13日 ロイター] - インド政府が13日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が6.44%で、伸びは1月の6.52%から鈍化した。

ただロイター調査のエコノミスト予想の6.35%より高く、インド準備銀行(RBI、中央銀行)が目標とする2─6%の上限を依然として上回っているため、RBIが4月3─6日に開く金融政策委員会(MPC)で政策金利を引き上げるとの見通しが強まった。

HDFC銀行のエコノミスト、サクシ・グプタ氏は2月のCPIについて「RBIによる次回MPCでの25ベーシスポイント(bp)の追加利上げの根拠を強める内容」と指摘。現時点では4月以降の追加利上げも排除できないと付け加えた。

RBIは昨年5月以降、政策金利を合計250bp引き上げている。

2月はCPIの4割近くを占める食品価格が前年比5.95%上昇で、1月の6.0%から鈍化した。

燃料の小売価格は9.90%上昇。1月は10.84%上昇していた。インドの国営石油会社はガソリンとディーゼル燃料の小売価格を据え置いているため、消費者は国際原油価格の下落による恩恵をほとんど受けていない。

エコノミスト3人の推計によると、変動の激しい食品とエネルギーを除くコアCPIの前年比上昇率は2月に6.05─6.12%となった。1月は6.09─6.10%だった。