[9日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は9日、大半の正規従業員に対して早期退職者の募集を行うと発表した。最大15億ドルとなる関連費用の大半は今年前半中に計上する見通しだ。

今回の早期退職プログラムは、米国の勤続5年以上の一般従業員と、世界中の勤続2年以上の幹部が対象で、退職金やその他の補償が割り増しされる。バーラ最高経営責任者(CEO)は、応募者は今月24日までにサインして6月末までに退職する必要があると説明した上で、このプログラムによって会社側が非自発的な退職を迫ることが避けられると強調した。

GMは2月にも人員削減を表明したが、今回の早期退職募集はこれと関係ないとしている。

バーラ氏は従業員向けのメモで、同社が自動車製造の複雑さに起因する「構造的なコスト」の圧縮や、主として米国で自然減を通じた人員縮小に取り組んでいると説明し、それらを通じて収益力を高めて、競争が激化する市場で引き続き機動力を発揮できると訴えた。