日銀黒田総裁 任期中最後の決定会合へ 金融緩和策の総括が焦点
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「黒田総裁が10年にわたって推し進めてきた大規模な金融緩和策をどのように総括し、新しい体制に引き継ぐかが焦点」 (@@。
実体経済が弱い中で極端な金融緩和を進め財政支出を拡大しても、景気浮揚効果はそれをやっている間にとどまって、政府の財政赤字と借金が膨らみ日本の本質的な成長力の低下が進むだけ。日銀がモノとサービスの裏付けのないカネを市中にばら撒いて起こす円安とインフレは、日本で働くほかない庶民の実質所得を下げて真綿で首を絞めるように貧しくする、と異次元緩和の当初から言い続けて来た私は複雑な思いです f(^^;
日銀のバランスシートがここまで肥大化して市場が歪み、政府が巨額の財政赤字と低利の借金を積み上げたいま、異次元緩和を性急に見直せば市場と景気に激震が走るでしょう。かといってこのまま続ければ、緩和の出口で問題が大きくなるのみならず、日本の本質的な停滞要因、即ちグローバル化とデジタル化の中で立ち遅れた日本の構造問題に政府も国民も目が向き難い。
幅広い視点で事態を捉えていらっしゃると伝えられる次期総裁の手腕に期待するところ大ですが、異次元緩和に固執された黒田総裁が、水面下に溜まった大きなリスクが表面化することを覚悟してこのタイミングで政策を見直されるかどうなのか。「今回の会合では今の緩和策が金融市場や経済に及ぼしている効果や影響を議論します」とのことですが、結局はこれまでの緩和策が全体として日本経済にプラスに働いて、デフレ状態を脱したと前向きに評価して、このまま引き継ぐ形で終わりそうな気がします。(^^;任期の最後になっていろいろ批判されていましたが、10年間を安定させてきたのは事実です。
日銀総裁はしっかりと仕事をして目立たないのが重要な気がします。
しっかりと総括をして、次にバトンタッチをしていただきたいです。
ご苦労様でした。