コカ・コーラ ボトラーズジャパンがAI・データ活用で得た驚きの成果
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「スポーツ施設の自動販売機に、ミルクティーを入れる」意外な組み合わせではありますが、AIを活用することの価値の一つは、こうしたセレンディピティ(偶発的な出会い)にあります。
古くは「オムツが売れると、缶ビールが売れる」さらには「風が吹けば桶屋が儲かる」など、”バタフライ効果”と呼ばれる一見関連がなさそうなこと同士が、他段階の関連を経て、一つの結果につながる事象の存在が言われています。
AIはあくまでデータに基づいて物事を推論するに過ぎません。ですが、人の場合には「説明ができない」「背景が見えない」という論理的すぎる判断で却下されしまうような結果をも無邪気に提案してきます。
どうしても前例に囚われてしまう、あるいは理解できるロジックでないと腹落ちしないという人間の思考の限界を、単なる機械だからこそ、何の制約もなく出力してくれるところにAIを活用する価値があるように思います。
言うなれば、”AIの勘”を人が信じられるかどうか、ここに人知を超えたAI活用の飛躍の鍵があるのかもしれません。数字だけ伝えても人は動かない。人を動かすには数字に意味付けをしてストーリーにする必要があると。
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「とにかくAIはこう予想している」といったブラックボックス的な要素だけでなく、「子どものスイミングを見て待つ親にミルクティーの需要あり」といったストーリー的な要素の双方を織り交ぜて、その有用性を伝えているところです。