[ワシントン 6日 ロイター] - ウクライナが国際条約で禁止されている「クラスター爆弾」の供与を巡り米国への要求を強めていることが米下院議員2人の話で分かった。

米下院軍事委員会のジェイソン・クロウ議員とアダム・スミス議員によると、ウクライナはすでに要求している155ミリ榴弾砲向けクラスター弾に加え、無人機(ドローン)などから投下するクラスター弾「MK─20」を要求。ウクライナ当局者が先月行われたミュンヘン安全保障会議で米議員に対しホワイトハウスの承認を得るよう要請したという。

ウクライナは東部でのロシア軍との交戦を有利にするために米国にクラスター弾を要求しているが、MK─20の供与要求が報じられるのは初めて。

ウクライナ国防省は現時点でコメント要請に応じていない。

米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、ウクライナとホワイトハウスは軍事支援について「緊密に連携している」としながらも、新たな発表はないと述べた。

クラスター弾の製造、使用、保有を禁止する条約は2008年に北大西洋条約機構(NATO)加盟28カ国の大半を含む123カ国によって採択されたが、米、ロシア、ウクライナは署名していない。

*写真を追加しました。