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サウジとUAEの対立が、これまで知られていた以上に深まっていることを伝えるWSJのスクープ記事で大変興味深いです。
サウジのムハンマド皇太子とUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が、外資誘致や石油市場での影響力、イエメン紛争などを巡って対立を強めている、という内容です。
昨年10月のOPECプラスの会合で減産を決めた時にもUAEはこの決定に反対だったことが伝えられていましたし、今年1月にアブダビで開催された中東の首脳会合にサウジが参加しなかったのは変だなと思っておりましたが、対立はこれまで伝えられていた以上に深刻なようです。
UAEのOPECからの脱退の情報も、こうした文脈から出てきているようです。イランの脅威に対してもサウジとUAEが異なるアプローチをとろうとしているのかどうかは定かではありませんが、今後この2国の対立が、中露対米国の戦略的な対立と相俟って、湾岸アラブの国際関係にどう影響するのか、注意深く追っていきたいと思います。