経済アナリストはどのように就活を乗り切るのか?
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昨日、朝カフェに入ったら、まばゆいばかりの白い襟付きシャツとスーツで姿勢良く珈琲を飲む女性をみかけました。心の中で「頑張れっ!」と唱えた次第です。
経済アナリストの森永康平さんは言わずと知れた同じく経済アナリスト森永卓郎さんの息子さん。康平さんが就職活動を迎えた際に、普段は家にあまりいないお父様に言われた言葉が、康平さんの社会への扉となったと言います。「変に将来に目を向けるのではなく、とりあえず目の前にある仕事に対して真摯に向き合い、全力投球」は、どんな世代にも響く言葉ですね。15年子育てをやって実感するのは、損を回避したい消費行動や、成功パターンからはみ出ないことに、多くの人の生活が振り回されているということ。
受験や就職はその最たる例かと。
政治も経済も、その結果自体は歴史がジャッジする場合が多いので、当代誰が合っているのかを論じることは無意味なのかもしれません。
専門的なことはさっぱりわかりませんが、画面内でも割りとルーズな感じで(ごめんなさい。ええ格好しいではないという意味です)自分の言葉で語っていらっしゃるお父様にも、率直な語り口の康平氏にも好感が持てます。
最近のキャリア教育や意識高い系メディアが提示する成功パターン(インターンで実績残してキラキラ企業でスキルを磨いて若くして起業する)が溢れすぎてそろそろゲップが出そうです。
誠を尽くして良縁来る。
これにつきますね。これだけはいやだ、というネガティブなところから就職先を探していく。
社会学者の宮台真司氏は、自分が生きていく上で絶対に譲れないものを決め、それを実現するためにはいくら収入があればいいのかというところから考えていきなさい、という意味のことを言っている(『14歳からの社会学』)。この「譲れないもの」というのは仕事の条件ではなくて、自分がやっていて幸福を感じるものという意味。例えば一生続けたい趣味のようなもののことだ。
これはポジティブなところから考えていくことになるんだろうが、ネガでもポジでも、行き着くところは一緒のような気が今している。
ところで、記事中にあるように、今世間でバリバリ働いている人たちだって、就活や転職はそんなに計画的なものではないのではないか。私だって今の仕事をしているのはただの偶然だったし、その時々の時流や自分の直感を信じて、というのは思いの外多いように思う。