[5日 ロイター] - <ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数<.FTSE>が5.91ポイント(0.09%)高の6865.93と小幅反発して取引を終えた。原油価格の上昇でエネルギー関連株が買われたほか、通信大手BTグループ<BT.L>による携帯通信事業者EEの買収合意が好感された。

リビアの原油産出量の減少を反映する形で、北海ブレント原油<LCOc1>が約5%値上がりしたことから、原油・天然ガス株指数<.FTNMX0530>は1.17%上昇した。個別銘柄ではエンジニアリング大手ウィアー・グループ<WEIR.L>、石油のBGグループ<BG.L>やタローオイル<TLW.L>が2.3%から5.6%上昇した。

BTグループは4.5%上昇した。EEを125億ポンド(190億ドル)で買収するとの発表が好感された。

一方、製薬大手アストラゼネカ<AZN.L>は3.4%下落した。昨年第4・四半期の決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。

<欧州株式市場> FTSEユーロファースト300種がほぼ横ばいで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を資金供給の際の担保から外したことで同国の株式に売りが集中し、全体水準の重しとなった。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.61ポイント(0.04%)高の1487.81で取引を終えた。一方、DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は6.57(0.19%)安の3408.96で引けた。

ギリシャの主要株価指数<.ATG>は3.37%低下した。銀行株が大きく売られ、アテネ証券取引所FTSE銀行株指数<.FTATBNK>は10.04%の低下となった。

個別銘柄ではギリシャ・ナショナル銀行(NBG)<NBGr.AT>が12.3%、ピレウス銀行<BOPr.AT>が15.0%下落した。ECBがギリシャ中央銀行に対し、最大600億ユーロ(約686億ドル)の国内銀行向けの緊急流動性支援枠(ELA)を認めたことで、銀行株は終盤にかけてやや持ち直した。

スイスの主要株式指数SMI<.SSMI>も0.74%低下した。スイス政府がフラン高は経済に打撃としたことが嫌気された。

欧州株の下落は、ECBの量的金融緩和策で相殺されるとみる投資家もいる。緩和政策によるユーロ安で輸出企業が恩恵を受けるほか、米投資家にとっても欧州株に値ごろ感が出る。

フランスのソフトウエア開発企業ダッソー・システムズ<DAST.PA>は今年の成長見通しが好感され、株価が8.0%上昇した。