[ベルリン 28日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は28日、クレディ・スイスが資産家レックス・グリーンシル氏と同氏が設立したグリーンシル・キャピタルとの関係において「監督義務に著しく違反した」と結論付けた。

「(クレディ・スイスは)リスク管理および適切な組織構造に関して、監督上の義務に著しく違反した」と指摘し、是正措置を命じた。

同行の最も重要な約500の取引先との関係について、今後役員レベルでカウンターパーティーリスクを定期的に見直すとした。

また600人の最上級管理職は担当分野を文書に記録し、可能な限り不正行為を防止するように業務分野を組織・管理するよう求められ、怠った場合は銀行から懲罰を受ける。

FINMAはクレディ・スイスの複数の元マネジャーに対し不正行為に関する調査を開始したとし、最長5年間の職務停止を命じる可能性があると指摘した。

クレディ・スイスのウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者(CEO)は声明で「FINMAの作業の終結を歓迎する」と表明した。「FINMAの調査は当行の取締役会が主導した独立調査の結果の多くを補強し、リスクと法令順守を強化するために行ってきた活動の重要性を強調している」とした。