(ブルームバーグ): インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行は、東証スタンダード市場に3月29日付で上場すると発表した。想定売り出し価格は1株1260円。これを基にしたブルームバーグの計算によると、時価総額は1900億円となる。

三井住友信託銀行とSBIホールディングスが保有株を売り出す。売り出し株数は4146万8400株、需要に応じた追加売り出し(オーバーアロットメント)は622万200株。想定価格を基にすると売り出し総額は最大で約600億円になる。仮条件は3月13日、売り出し価格は3月20日に決定する。

住信SBIネット銀は上場により、認知度や信用度の向上を図り、システム投資などに向けた独自の資金調達手段を確保する。また独立性を高め、中立的プラットフォーマーとしての展開を加速させる。23年3月期の純利益計画は前期比13%増の194億円。

三井住友信託銀とSBIの保有比率はそれぞれ50%から34.19%(オーバーアロットメントによる売り出しが上限株数で実施された場合)に低下する。両社は上場後の株式保有割合について同行との関係を踏まえながら、合理的に判断するとしている。

住信SBIネット銀は22年3月に上場を予定していたが、ウクライナ情勢の影響や市場動向など環境悪化から同年10月に再申請した。

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