[23日 ロイター] - 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが23日発表した2022年第4・四半期決算は、売上高が110億ドルでアナリスト予想の113億6000万ドルをわずかに下回った。

損益は21億ドルの赤字。ワーナー・ブラザースとディスカバリーの統合に関連した費用計上が響いた。1株当たりは0.86ドルの赤字と、アナリスト予想の0.21ドルより赤字額が大きくなった。

一方で利払い・税・償却前の調整利益は26億ドルと、アナリスト予想の25億8000万ドルを超えた。

デービッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)は、10カ月におよんだ統合と事業再構築の作業が完了したことで、現在は世界的に知名度の高い「スーパーマン」や「バットマン」、「ロード・オブ・ザ・リング」、「ハリーポッター」といった人気作品のフランチャイズ(キャラクターやストーリーに関連したさまざまなコンテンツ)を全面的に活用して事業を展開していくことを目指していると説明した。

ガンナー・ウィーデンフェルス最高財務責任者(CFO)は、昨年4月以降の債務返済額が70億ドルに達していると述べ、今後の経営の効率性を追求して2024年までに40億ドルのコスト節減を実現する道筋にあると付け加えた。

同社は他のメディア企業と同じく、動画配信サービスをまだ黒字化できていない。ただ傘下の「HBO Max」と「ディスカバリー+(プラス)」の損失は縮小しつつある。