[コロンボ 21日 ロイター] - スリランカ政府は、今年上半期に26億ドルの融資を返済することを閣議で了承した。政府高官が21日明らかにした。

同国は経済危機で外貨準備が不足しており、2022年4月に対外債務の返済停止を発表したが、世界銀行、アジア開発銀行などから受けた多国間融資の返済は継続するという。

海外からの融資20億ドルを返済するほか、5億4000万ドルの利払いを行う。

ドル建てのスリランカ開発債7億0900万ドルの返済と4600万ドルの利払いも含まれる。

スリランカは昨年9月、国際通貨基金(IMF)から約29億ドルの金融支援を受けることで暫定合意したが、融資の実行には債務を持続可能な軌道に乗せることが必要になる。

政府高官は「IMFとの協議は最終段階だが、協議はまだ終了していない。このため、財政を慎重に管理することが不可欠だ」と発言。インドとパリクラブ(債権国会議)参加国は債務再編への支援を表明したが、中国との交渉は現在も続いていると述べた。