[メルボルン 16日 ロイター] - オーストラリアの産金最大手ニュークレスト・マイニングは、米同業大手ニューモントによる169億ドルの買収提案を拒否した。株主に対して十分な価値を提示していないことが理由。ただ、より有利な条件に対する交渉の余地を残した。

買収提案についてアナリストからは、資産の長期的寿命とエネルギー転換において重要な銅の役割を十分に評価していないとの指摘があった。

ロイターは7日、ニューモントが買収案の若干の上積みに前向きと報じている。

またニュークレストはこの日、1株当たり0.20ドルの特別配当を発表した。カナダのランディン・ゴールドがエクアドルのフルタデルノルテの金鉱山に関連した信用枠を早期返済したことが背景。

この日発表した決算(2022年12月31日までの半年間)は、売上高がアナリスト予想を上回った。基礎的利益は2億9300万ドルでリフィニティブがまとめた予想の1億8400万ドルを上回った。前年同期は2億9800万ドルだった。

中間配当は1株当たり0.15ドルで、前年の0.075ドルから倍増した。