[15日 ロイター] - 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が15日発表した2022年第4・四半期決算は、利益が前年同期比24%近く減少した。昨年終盤に北米の一部地域を襲った冬の嵐に関連した損失やオルタナティブ(代替)投資の収益減少が響いた。

大規模災害に関連した損失は2億3500万ドルと、前年同期の1億8900万ドルから増加した。

また、S&P総合500種が08年の金融危機以降最大の下落率を記録するなど22年の市場低迷により、AIGの連結純投資利益は第4・四半期に9%減少し33億ドルとなった。

普通株主に帰属する調整後の税引き後利益は10億2000万ドル(1株当たり1.36ドル)。前年同期は13億4000万ドル(同1.58ドル)だった。

ただ、ピーター・ザフィーノ最高経営責任者(CEO)は、損害保険事業の収益性改善が続いたとし、同事業の引受業務は過去最高のパフォーマンスとなったと述べた。

保険引受利益は前年同期の4億9900万ドルから27%増加し、6億3500万ドルとなった。損害保険事業の純保険料収入は6%減少した。