[7日 ロイター] - 米化学大手デュポンは7日、中国の経済活動再開などに伴い、今年下期には業績が上向くとの見通しを示した。

中国は同社売上高の20%を占めており、新型コロナウイルスを封じ込める「ゼロコロナ」政策の終了が好影響を及ぼす見通し。下期には消費者向け電子製品の需要が落ち着き、顧客企業の在庫水準も正常化するとしている。

ただ、同社が発表した2023年の通年売上高見通しは123億―129億ドルで、リフィニティブIBESのアナリスト予想平均129億1000万ドルを下回った。上期に売り上げが減少するとみられるため。

通年の1株当たり調整後利益見通しは3.50―4.00ドルだった。アナリスト予想平均は3.86ドル。

同日発表した昨年第4・四半期の1株当たり調整後利益は0.89ドルと、予想平均の0.78ドルを上回った。昨年はコスト高と供給制約に苦しんだが、製品価格を引き上げたことが利益に寄与した。