[台北 7日 ロイター] - 台湾財政部が7日発表した1月の貿易統計は、輸出が前年同月比21.2%減の315億1000万ドルと5カ月連続で減少した。旧正月の連休による工場の稼働停止と世界経済の悪化が逆風となった。

ロイターがまとめた市場予想は20%減、12月は12.1%減だった。

財政部は年初の世界的な需要低下という季節的要因と、旧正月が1月に当たり稼働日が少なかったことが輸出減少の背景と分析した。

電子部品の輸出は20.1%減の127億2000万ドルと、11年ぶりの大幅な落ち込みとなった。半導体輸出は18.3%減少した。

台湾の最大の貿易相手国である中国への輸出は104億4000万ドルと33.5%減少した。中国が厳格な新型コロナウイルス感染対策を転換したものの、マイナス幅は12月の16.4%から拡大した。

財政部は主要国の金融引き締め、ウクライナ戦争、米中貿易摩擦などが需要を圧迫すると予想した。

「短期的に大きく回復することは容易ではない」とし、2月の輸出は前年比7─11%縮小し、第1・四半期は約10%減少する可能性があるとの見通しを示した。

1月の対米輸出は14.5%減少した。前月は2.6%減だった。

1月の輸入は16.6%減の291億7000万ドルとなった。市場予想は18.2%減、12月は11.4%減だった。